今を生きる魂への物語
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漫画『やめてみた』を読んでみた。
2016年10月6日 (木)

先日、漫画家わたなべぽんさの最新作『やめてみた』を読みました。この本を買ったのは4日の火曜日。その前日の夜に読んだ月刊誌『しんぷる』の11月号で、書店員さんオススメの本として紹介されていて、おもしろそうな本だなぁと思っていました。

そして4日、高校生の息子に頼まれていた体操服を買いに行くために、指定店である松阪市のショッピングセンターへ。ネームを刺繍してもらう待ち時間の間に、店内をブラブラ。書店があったのでちょっとのぞいてみたら、入り口に『やめてみた』の本が置かれていました。一冊だけ、それも他の本の前に立て掛けてあって、どうにも収まりの悪そうな感じ(笑)コメント付きの平積みの本が並ぶコーナーで、不思議な立ち位置にいるその本と目が合ってしまいました。これ、昨日紹介されていた本だなと思い、パラパラとめくってみると、なかなか面白そうなないようだったので即購入。漫画なので帰宅してすぐに読み終えました。

『やめてみる』というのは、あって当たり前の道具、使って当たり前の道具、それがなくちゃ不便だしというものをやめてみて、本当に必要なのか?なかったらどんなライフスタイルになる?という検証をしていく夫婦のお話。断捨離ともまた違う視点で、「捨てる」のではなく「やめてみる」という角度から生活を見直しているところがとても興味深いのです。

そしてモノだけではなく、その発想が自分の習慣となっている思考や考え方、人間関係にまで広がっていくのですが、これがなかなか深いのです。私の思考癖ともリンクする部分が多くて、うんうん!そうそう!などと思いながら読み終えました。ゆるりとしたペースの漫画で表現もユニークなので、ぜひ一読をオススメいたします。



登録日:2016-10-06 Thu 12:44:35  |  コメントを書く (0)  |  問い合わせる  ページトップへ

うずめの新しい企画の試作本を手作りしました
2016年9月17日 (土)
新美宇受女の新しい企画を『うずめの夢殿』という屋号でスタートします。
地球『物語』シリーズと、地球『夢語り』シリーズを企画中。

写真は、昨夜完成したサンプル本の裏表紙です。手作りでチマチマと。カッターで切ったり、糊で貼り付けたり…そういう作業は好きで、時間を忘れて没頭。以前デザイン事務所に勤務している時に、カッターやらペーパーセメントなどを駆使していたので、今それが役に立っています。今ではPCでフィニッシュワークまでできてしまいますが、その頃は写植文字を頼んで、切り貼りして印刷に出せる状態に仕上げていました。

サンプル本として、自分をモデルに作成したので、小っ恥ずかしいのですが(笑)そもそものコンセプトは、自分自身のための一冊という本です。

11月26日に三重県総合文化センターで開催される『ゆめのたねいっとく祭り』のうずめブースで、お披露目の予定なので、それに向けて完成度を高めたいと思っています。

2016-09-17 Sat 12:21:12 / Name : うずめ
本の表紙チラ見(笑)
2016-09-17 Sat 12:22:45 / Name : うずめ
本の中身チラ見(笑)
登録日:2016-09-17 Sat 12:19:19  |  コメントを書く (2)  |  問い合わせる  ページトップへ

龍のウタと雷
2016年9月13日 (火)
この夏は龍のウタが立て続けに二つ生まれました。『龍の飛ぶ日』と『龍の泪と蒼き月』先ほど、突然大きな雷の落ちる音が近くでしたので、ふとこのウタのことをアップしようかなと思いました。

『龍の飛ぶ日』は、ハンドルを握りながら鼻歌で「りゅうがとぶ〜〜♫」と口ずさんだら、続きが出てきてできたウタです。これからきっと新しい時代が始まるんだろうなという感覚で作りました。

『龍の泪と蒼き月』は息子を下宿に送り届けた夜、雨が降り出した時になぜか「りゅうのなみだか〜こよいのあめは〜♫」と歌い出し、雨は巷のホコリを洗い流してくれているのかな〜などと思いながら一番が浮かんできて、じゃあ二番はひとのケガレを払うのかなあなどと思い、初めの頃は「龍の嘆きか この雷(いかづち)は 人の穢れを祓うが如く…」と歌っていました。でもある時、あ、違うなぁ、龍は人を穢れているとも思っていないし、嘆いてもいないなと感じました。それで、「人の迷いを 払うが如く…」と、歌詞が変わりました。今でも時々、いや、やっぱり穢れを祓うんじゃないの?と思うような現象に出会うことは多々ありますが…自分を含めて(汗)

写真はウタを作った頃の落書き。歌詞は、ハリマビトノウタのコーナーにアップさせていただきますので、よろしければご覧くださいね。

2016-09-13 Tue 13:02:08 / Name : うずめ
もう一枚龍の落書き
登録日:2016-09-13 Tue 13:00:10  |  コメントを書く (1)  |  問い合わせる  ページトップへ

読み物としても楽しめる?覚醒本『時空のサーファー』
2016年9月8日 (木)
昨日、伊勢の玻璃真人の順子さんから届いた書籍『時空のサーファー』を一気に読みました。

過去、現在、未来、ここ、あそこ…というパラレルワールドの仕組み。地球とは?地球と私たちのつながりは?そして今、私たちはどんなメッセージを受け取り、何を目指して生きるのかといったことのヒントが散りばめられています。

著者はマヤ暦研究の第一人者といわれるホゼ・アグエイアス氏。1996年に出版され、絶版となっていたましたが、復刊を望む声が多く、2005年に復刊されたものです。2013年という時に焦点を絞って書かれており、その時が人類の大きな転換期であると、繰り返し述べられています。

2013年、私たちが感知できるような世界の大転換はなかったのかもしれません。だとしても、書籍の内容が的を外れたものとも言えないのではと思うのです。私たちが知っているのは、基本的には五感を通して伝わってくるものです。そして自分の周囲以外のことは、テレビやネットというものを介して知ることになります。もしかしたら、私たちが感知していないだけで、感じようとすれば分かる変化があり、それは今も持続しているのかもしれません。

パラレルワールド、多次元、地球意識といった世界に興味のなかった人にもオススメの一冊だと思います。ノリノリの大阪のおじさんみたいな四次元のおっさんが、しょうもないギャグ連発でストーリーを展開させてくれるので、読み物としても十分楽しめるのではないでしょうか。そして、一つでもこれまでの自分の意識している世界と違う世界のカケラを見つけることができたら、それはそれで、人生面白くなるかも?です。



登録日:2016-09-08 Thu 15:59:09  |  コメントを書く (0)  |  問い合わせる  ページトップへ

玻璃真人さんからの贈り物
2016年9月7日 (水)
玻璃真人倶楽部の順子さんから、伊勢神宮外宮の御神饌が届きました。玻璃真人の世界が広がることをお祈りしてくださったそうです。

御神饌は紅白の菊の御紋を象ったもので、菊=菊理姫(ククリヒメ)を現しているとか。「玻璃真人の佳きご縁が括られますように」との想いを込めて届けてくださったお気持ちが、とてもありがたいです。次回の玻璃真人倶楽部の時に、皆さんで分かちあいたいな〜と思っています❤️

登録日:2016-09-07 Wed 11:19:33  |  コメントを書く (0)  |  問い合わせる  ページトップへ

ヘンプカーとマナカリアリティ
2016年9月1日 (木)


 今日は河芸町で「中山康直さんの『マナカリアリティ』」の勉強会に参加してきました。中山さんの問いかけに、宇宙生命体MANAKAが簡潔な言葉で答えを返してくれたものをシェアしていただく会です。今年の初めから月に一度開催されていましたが、3回目まで参加してから3ヶ月ほど間が空き、7回目で久しぶりに参加。スケジュール的に合わなかったというよりは、自分の中身がお話の内容に追いつかなくてお休みしていた感じです。素直であればストンと入ってくるものが、身につけてきた知識、常識、思考癖、判断などが邪魔をして、いろんなところで引っかかってしまう感じ。頭では分かっていてもハラに落ちないというのでしょうか。そんなもやもや感があってお休みしていました。

 そして昨日の夕方、突然、自分の中で吹っ切れたものがあり、それと同時に、駆け込みで今日の勉強会に参加申し込みをしました。前半は8月にヘンプカーで九州を回ったお話でした。麻の実を絞ったオイルでヘンプカーを走らせて、九州各県で開催した講演会やイベントの映像を観せていただきました。畑で採れる本物のクリーンエネルギーのお話は興味深いものでした。今日、初めてその実物を拝見。写真が九州の旅を終えて、三重に来てくれたヘンプカーです。7月に私が行った弊立神宮や高千穂も通ったそうで、ちょっとリンクしていて嬉しかったです。

 マナカリアリティのお話の方は、ストンストンと軽快に、ハラに落とせたというわけではありませんが、以前よりずっと素直に耳を傾けることができた感じでした。自分の成長をストップさせていることの一つが素直さの欠如だとは、思っていたのですが、なかなかオープンマインド、オープンハートとはいかないところが多々あり…。サイパンに行きなさい。戸隠に行きなさい。九州に…と言われて、行っちゃうような素直な面もあるのですが()

 今回、中山さんが締めにおっしゃった言葉が「心を寄せて、心を込めて、心を尽くすことができることだけをする」というもの。とても心に響いたので、この言葉を自分の行動の羅針盤として、歩んで行きたいなと思いました。


2016-09-01 Thu 20:21:24 / Name : うずめ
行き道の空の雲が素敵でした。
2016-09-01 Thu 20:22:38 / Name : うずめ
終了後の雲も素敵でした。
登録日:2016-09-01 Thu 20:19:59  |  コメントを書く (2)  |  問い合わせる  ページトップへ

うずめの『宮崎&ちょいと熊本』神社ツアー記 最終回
2016年8月29日 (月)

其の18 とどめの神社と〆の温泉

 日向灘の『鵜戸神宮』から熊本県の西側に向かうには、宮崎自動車道が便利です。都城あたりから高速に乗る予定で、下道を走行していましたが、山の中を行く道は、車両数も少なくスイスイと走れるので、都城も通過して下道をどんどん行きました。帰路に着いたとはいうものの飛行機の出発は、午後8時台。まだ2時台なので時間に余裕があります。そこで今回の旅、三つ目の温泉に行くことにしました。白羽の矢が立ったのは、九州自動車道えびのインターの手前にある『白鳥温泉上湯』。えびね高原中腹にある絶景が自慢の温泉と、『るるぶ』の日帰り温泉カタログで紹介されており、その写真に惹かれて決定。

 やがて行く手に山々が姿を現しました。目指すえびの高原でしょうか。スマホナビに導かれて山道を進んでいくと、右手に『白鳥神社』の看板。数百メートル先のようです。『鵜戸神宮』にて達成だったスタンプラリーに、とどめの一社が加わりました。高千穂で購入した宮崎の神社巡りガイドに掲載されていたので、神社の存在は知っていましたが、温泉ルート上でお待ちだったとは!ということで、脇道に入ると2分足らずで神社に到着しました。『白鳥神社』といえば、概ね御祭神はヤマトタケル尊。近畿地方には、ヤマトタケルが白鳥となって舞い降りたとう伝説が多く、三重県でも亀山市の『能褒野神社』や鈴鹿市の『加佐登神社』にある古墳が、その陵墓ではないかと伝えられています。ここにも同様の白鳥伝説があるそうで、遥か九州まで飛来されたようですね。境内は巨木に囲まれており、江戸時代に行われた奈良の東大寺の修復に、ここから伐り出された巨大な赤松が棟木として使用され、今も大仏殿を支えているそうです。樹齢500年といわれる神木の夫婦杉と、入り口のヤマトタケル像にご挨拶をして駐車場へ。はてさて、こちらではどんなスタンプがもらえたのでしょうか?ツーショットは写真師の撮影。ツアーの中で唯一可愛く撮れています(笑)

 この神社の名前から『白鳥温泉』と名付けたのだろうなどと思っているうちに、温泉施設が現れました。しかしここは『白鳥温泉下湯』。私たちが目指すのは『上湯』なのです。どちらにするか迷ったのですが、露天風呂からえびの市街が一望できるという『上湯』を選択。少し上ると『白鳥温泉上湯』に到着。こじんまりとしたロッジのような建物です。入湯料はなんと今回のツアー最安値の310円。宮崎県の温泉の価格には驚きました。ガイドブックによると、ホテルや大きな施設は1,000円越えですが、400円、500円クラスの温泉が多いようです。ビバ!温泉パラダイス宮崎!初心者には『白鳥温泉 上湯の上手な極め方』という温泉利用説明書が渡されます。湯治場なのでしょうか、宿泊施設もあります。個室休憩所(11時〜3時)1名1,240円、大広間休憩1660円と記載。温泉は格安ですが、のんびりくつろぐには、少々お値段が張るようです。脱衣所、内湯、展望露天風呂とシンプルな作りですが、硫黄や鉄分を含んだ黄土色のお湯が体に効きそうです。小雨がぱらつき始めましたが、露天風呂から望む壮大な風景が堪能できました。

 お湯から上がって売店のあたりをウロウロ。お土産物を物色したりしていたのですが、なかなか写真師が出てきません。温泉上がりの暑さもクーラーで反対に冷やされていく〜という感じ。十数分して出てきた写真師によると、天然蒸気サウナの地獄蒸風呂も体験してきたとか。「蒸風呂は面倒そうやでやめとくわ」と入る前に言っていたのは誰だ。人のことは言えた義理ではありませんが、マイペースな御仁であります。ブツクサと文句を言いながら、待ち時間に買ったお土産をぶら下げて車に戻りました。この『白鳥温泉』は歴史が古く、西郷隆盛も湯治に訪れたといわれています。余談ではありますが、西郷さんつながりでお話を一つ。NHKの大河ドラマ『龍馬伝』放映の翌年2011年に、当時小学生だった息子と鹿児島二人旅をしました。その時に『霧島神社』や龍馬とお龍が新婚旅行で入ったという『塩浸温泉』などに行きました。今回の旅行で『るるぶ』を見て、「あ、ここ行ったことがある!霧島市、行ったわ」と、自分が初宮崎体験ではないことを知ったのでした()ちなみにその時、噴火の影響で登山できなかった高千穂峰。頂上にある天之逆鉾は、今回も見ることができませんでした。いつか見てみたいものです。

 駐車場を出て走り始めると、道に警備員さんが。この先5時まで工事で通れませんとのこと。えびのインターまで行きたい旨を伝えると、「この先は山の奥に続く道で、インターは反対方向ですよ」と教えていただきました。危うく道に迷うところ。工事中だったのが幸いでした。九州自動車道に乗って北へと向かいます。空港に着いてからゆっくり夕飯と思っていたのですが、空港内は震災の影響でまだお店は営業していないとのこと。ネットでチェックができるありがたさを感じる瞬間です。そこで途中のサービスエリアで夕飯。写真師は今回の旅で気に入った地鶏の炭火焼定食を頼んでいましたが、自分が何を食べたのか記憶がありません。空港に近づくにつれ、高速道路の路面が波打ってきました。地震の影響はこんなところにも。無事にニコニコレンタカーに到着。空港まで送っていただき、チェックイン。あとは飛行機に乗るだけです。午後7時を回って熊本の空も闇に染まり始めました。空からのメッセージがある気がしたので、外に出てみましたが、普通のグレーがかった空。でも何かきっとあるぞと思って、空港の横手の方まで歩いて行ってみました。すると建物の裏は美しい茜の空。これが今回の旅のご褒美のようです。往きのような雲海を見ることはできませんでしたが、『富士夢飛行機』に乗って小牧空港に到着。3日間の九州ツアーは終了しました。

 3日間の旅が18日間という日をかけて完結いたしました。原稿総数33ページ()短い旅の長いツアー記にお付き合いいただき、ありがとうございました。


2016-08-28 Sun 17:28:03 / Name : うずめ
白鳥神社の巨木。
2016-08-28 Sun 17:30:04 / Name : うずめ
温泉施設から望むえびの市街。写真師スマホ撮影。
2016-08-28 Sun 17:31:10 / Name : うずめ
阿蘇くまもと空港で見つけた空。
登録日:2016-08-29 Mon 10:19:19  |  コメントを書く (3)  |  問い合わせる  ページトップへ

うずめの『宮崎&ちょいと熊本』神社ツアー記
2016年8月28日 (日)

其の17 もう一つの竜宮城で運試し!

 竜宮パラダイス『青島神社』を参拝し、残る神社はあと一つとなりました。日南海岸線に沿ってさらに南下を続けると、『サンメッセ日南』という案内がありました。園内にはイースター島の長老会から許可を受けて、世界で唯一完全復刻されたというモアイ像があります。テレビや雑誌などで目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、我々ツアー隊は、モアイ像には目もくれず、看板を横目に通り過ぎるのでした。ちょっと見てみたい気もありましたが、目指せ『鵜戸神宮』です。

 そしていよいよ最後のスタンプラリーポイント『鵜戸神宮』の看板が。もう一つ先の道?と迷いつつ、スマホナビに従い左折してみると、駐車場がありました。駐車場から続く階段の横には、小さな土産物店。焼き貝なども販売していて、三重県の大王崎灯台の坂道に似た雰囲気。店が連なる大王崎と異なり、こちらは一軒しかありませんでしたが。階段を上ると、その先に見えるのはトンネルです。100メートルくらいはあったでしょうか。お昼時の日差しのきつい時間帯だったので、日陰のありがたさを感じられる一瞬でした。トンネルを抜けると…まだ神社は見えません。坂道を下って、やっと目の前に大海原が開けてきました。左手に大きな神社の山門。ふと右手の方に目をやると、そちらからも参拝客が歩いてきます。なんとそちらにも駐車場が!階段もトンネルも通らずに、ヒョイっと来ることができる駐車場があったのです。やはりもう一つ先の道まで行ってみれば良かったんですね。またまた遠回り事件の発生です()

 青い海、フェニックス、赤い柵、石灯籠という不思議な組み合わせの参道を進み、境内の中へ。眼下には外洋の波打ち寄せる岸壁と赤い鳥居。神域を俯瞰するという不思議な感覚を味わいながら、石段を下りていきました。そして鳥居を潜り、いよいよ本殿に。こちらの神社も洞窟シリーズです。一日目に『天安河』、二日目に『鵜戸神社』という、洞窟に祠のある神社に参拝しましたが、この『鵜戸神宮』は、洞窟のスケールが違います。大きな本殿、社務所がすっぽりと入り、なおかつ参拝客がぐるりと見て回れる余裕があります。先ほどの『青島神社』に山幸彦と豊玉姫が祀られていましたが、その豊玉姫が、山幸彦との子どもであるウガヤフキアエズの尊を産んだ地だといわれています。この豊玉姫の本来の姿がワニで、出産時にワニの姿を目撃されたことから、子どもを残して海に帰ってしまったそうです。その時に子どものために残していった乳房が岩となり、そこは今もお乳岩として祀られています。海のお姫様豊玉姫は、竜宮の乙姫様なのでしょうか。朱塗りの本殿は、竜宮城を彷彿させるあでやかさ。それにしても美しい乙姫様の正体がワニ?それを目撃した山幸彦の気持ちはいかがなものだったのでしょうか。美しさとは?愛とは?などと考えさせられる神話の一場面であります()

 薄暗い洞窟を一周して、出口で『運玉』をいただきます。実は石段を降りている時、海に向かって人々が一喜一憂している姿を見かけて不思議に思っていました。人々が行っていたのは『運玉』投げだったのです。本殿前の亀石といわれる岩にできた丸いくぼみを目指して、素焼きの玉『運玉』を投げ入れ、命中すれば願い事が叶うそうです。男性は左手で、女性は右手で投げる決まりがあります。5100円。写真師に3回のチャンスをあげました。先ず私が2回投げ、結果は20勝。続いて写真師も30勝。どうやら願い事は叶いそうにありません。ところが気遣いのある神社のようで、看板の説明書きの最後に「穴に入らなくても、石に当たれば願い事が叶います」とありました。敗者にも愛と希望を。竜宮城よりの贈り物でしょうか()運試しも終わり、オブジェの様な奇岩を眺めていると「入った〜!」という歓声が聞こえました。名投手は若い女性。赤ちゃん連れで、お宮参りか何かで訪れた家族でしょうか。きっとご家族の嬉しさもひときわ大きかったでしょうね。若き命の未来に幸あれ!と心の中で祈りつつ、石段を上り、竜宮の世界を後にしました。

 参道の途中の小さな休憩所に立ち寄りました。豊玉姫のお乳岩にあやかって作られた、産後に舐めると乳の出が良くなるという『鵜戸名物おちちあめ』。今のところ私には必要がないので買いませんでしたが、休憩所で『乳あめ』という飲み物をいただきました。さっぱりとした優しい甘さの冷やしあめでした。豊玉姫のおっぱいをいただいた二人は、参道の向こうの駐車場を横目に見ながら、来た道を帰りました。ツアー最後のスタンプをいただいてので、帰路に着くことにいたしましょう。日向灘から有明海側の『阿蘇くまもと空港』に向けて、九州横断のスタートです。

 其の18で、いよいよ最終回。でも、まっすぐには帰らず、寄り道しちゃいました。


2016-08-28 Sun 13:49:26 / Name : うずめ
海の見える参道を歩く親子。フェニックスに石灯籠。南国の神社です!
2016-08-28 Sun 13:50:41 / Name : うずめ
フェニックの宝珠?
2016-08-28 Sun 13:52:51 / Name : うずめ
見上げることが多い神域ですが、ここは俯瞰できます。
2016-08-28 Sun 13:54:43 / Name : うずめ
豊玉姫の好みなのでしょうか?鮮やかな社殿。
2016-08-28 Sun 13:56:13 / Name : うずめ
洞窟の中は自然光なので、昼間でも薄暗い。
2016-08-28 Sun 13:58:09 / Name : うずめ
亀石のくぼみ。命中する人もいるようで、運玉入っています。
登録日:2016-08-28 Sun 13:40:47  |  コメントを書く (6)  |  問い合わせる  ページトップへ

うずめの『宮崎&ちょいと熊本』神社ツアー記
2016年8月26日 (金)

其の16 『現世』と『常世』が混在する南国パラダイス

 其の16の原稿を書いているのは、826日。とうとう九州旅行から帰って丸ひと月が経ってしまいました。薄れ行く記憶を呼び戻して、最終日の7月26日分を書かなくては。夏休みの旅行記は、なんとか夏休み中に仕上げたいものです。世の子どもたちの良き見本となるように。しかしこの時点でまだ課題に取り組んでいるというのは、もはや良い見本にはなりませんね。むしろ反面教師的な存在かもしれません()…などと、どうでもいいに話に何行も費やさずに、3日目の旅をスタートするといたしましょう。二日目の朝、少し早起きをした写真師は、夜の街で見つけたらしい撮影ポイントに出かけて行きました。そういう時はアクティビティです。『スーパーホテル宮崎』は、どのプランにも無料の朝食バイキングが付いているので、本日もお腹いっぱい作戦。他のホテルの有料朝食バイキングほどの充実感はありませんが、それでも十分に満足できる内容でした。

 8時過ぎにはホテルを出て、最初のポイント『生目神社』に。さて、記憶力の良い方は、この名前を覚えているかもしれません。一日目の馬見原という町にも同名の神社がありました。『めめめめめめ』の神社です。宮崎市にある『生目神社』は、馬見原の神社とは全く反対のイメージです。『めめめめめめ』のなんとも妖しげな雰囲気に比べて、こちらは清々しい、本殿も境内の樹々も清々しいのです。目にまつわるいわれのある神社で、目の神様として、大祭には多くの人がお参りに訪れるそうです。浄瑠璃にも登場する『藤原景清』という平家の武将が、出家後「これ以上戦の世を見たくない」と言って、両目をくり抜いて放り投げた場所だそうです。神社の清々しさに比べて、ちょっと怖いですね。見たくなければ、包帯でも巻いておけばいいのにと考えるのは、私が軟弱者だからでしょうか?また『垂仁天皇』の別名である『活目入彦五十狭目尊』の『活目』が変じたともいわれています。境内には宮崎市の天然記念物に指定されている幹周り865センチメートル、樹高25メートルのクスノキがあり、写真師が大判カメラで撮影を始めました。その間私は境内をウロウロしながら、樹々の手入れをする庭師さん、本殿の掃除をする神主さん?のお姿を眺めておりました。掃き清める、拭き清めるということが、やはり清々しさにつながるのでしょうか。我が身と照らしてみて、その至らなさに反省。

 『生目神社』は予定には入っていなかったのですが、一日目の神社と同じ名前だったので、これは何かのご縁と思って行ってみました。ということで、3日目の最初に行く予定だった『青島神社』へ。つい『チンタオ』と読んでしまいそうですが、それはグリーンボトルのビールの影響でしょうか。『あおしま』です。宮崎タウンから少し南に下った日向灘に浮かぶ『青島』。つまり島の中にある神社です。長い橋を渡って島に行く感じが、愛知県蒲郡市の『竹島』に似ていると思いました。『竹島』には、弁財天が祀られていますが、『青島神社』には、『彦火火出見命』とその奥さんの『豊玉姫』が祀られています。『彦火火出見命』は、海幸彦・山幸彦のお話で知られる山幸彦のことです。山の人なのに海に祀られているあたりが面白いなと思いました。山幸彦は浦島太郎のモデルともいわれているので、竜宮つながりなのかもしれませんね。

 橋を渡ると、『鬼の洗濯板』と呼ばれる岩礁が続く浜辺に出ます。大きなものに鬼のなんとか…という名前が付くことが多いですね。虎皮のパンツでも洗ったのでしょうか?すぐに擦り切れてしまいそうですが()。島はシュロやフェニックスなどをはじめとする多様な亜熱帯植物に囲まれており、一気に南国ムードが増します。三重県鳥羽市の神島に渡った時にも同じような南国色を感じましたが、島というのは独特の植物群が育つのかもしれません。青い空に映える赤い鳥居。二日目の『大御神社』も空と海と神社のコラボによるスケール感のある神社でしたが、こちらはさらに太陽に近い明るさを感じました。

 赤鳥居を潜り、もう一つ、赤い山門を潜ると、そこは別世界でした。別世界というのにもいろんな意味がありますが、一言で表現するなら『パラダイス』いえ、もしかしたら『カオス』の方が私のイメージに合っているかもしれません。おみくじをはじめとする占いの諸々。よく有るお守りやお札以外にも、子ども向けや女子向け…しっかり見ていないので、何が有ったか覚えていませんが、ご利益グッズが境内のあちらこちらに。じっくりと神様と向き合ってお祈りするという感じの場所ではないかなと思いました。絵馬が掛けられたトンネルを抜けると、亜熱帯植物園に来たような錯覚に陥る空間の奥に、元宮が鎮座しています。そこは境内よりは落ち着いた感じのところで、そちらにお参りしてから、現生ご利益空間の境内を通り抜け、橋まで戻りました。橋から陸を眺めると、海岸で水遊びをする人、浜で遊ぶ人、お店から流れてくるノリノリの音楽。まるで橋が『現世』と『常世』を結んでいるようでした。常世の島の方も、少し現世色が強うはございましたが()

 其の17で、やっと、ツアー最後の参拝予定神社『鵜戸神宮』に辿り着きます。


2016-08-26 Fri 12:51:22 / Name : うずめ
島に続く橋には欄干がないので、道続きに錯覚します。
2016-08-26 Fri 12:53:01 / Name : うずめ
境内の向こうに広がる日向灘と麦わら帽子の写真師
2016-08-26 Fri 12:55:42 / Name : うずめ
亜熱帯植物とうずめ。奥の木には願掛けの紙縒がぎっしり。
2016-08-26 Fri 12:56:59 / Name : うずめ
生目神社の大クス
登録日:2016-08-26 Fri 12:49:41  |  コメントを書く (4)  |  問い合わせる  ページトップへ

うずめの『宮崎&ちょいと熊本』神社ツアー記
2016年8月24日 (水)

其の15 合言葉は『ミロクフジサンサン』

 二日目のお泊まりは宮崎市の中心地『宮崎タウン』です。宿泊先から車で十数分のところに、日向灘に面した『シーガイア』というリゾート施設があります。プランニングの時には、その中の温泉施設もいいなと思ったのですが、日帰り入浴2,000円×24,000円はキツイので、市の中心部を流れる大淀川沿いのホテルの日帰り温泉『たまゆらの湯』にしようと、決めておりました。写真で見るとリッチな和風造り。そして名前もなんかいい感じ。入湯料1,000円ならお財布も許してくれるでしょう。ホテルにチェックインして、温泉に行ってからの町飲み。ツアーコンダクターの私は、そんな宮崎の夜を夢見ておりました。

 ところがツアー客から思わぬ横槍が入ったのです。うっかりしておりました。写真師は、スーパー銭湯よりは、町の銭湯。ゴージャスなスパよりは湯治場的なところが好きなのでした。私のプランを聞いて、「もっと他にないん?途中に銭湯とかさ」と言い出したのです。そこで、るるぶの付録の日帰り温泉カタログにあった『高岡温泉 やすらぎの郷』を提案。しかしまだテンションが上がらないらしく、近くの銭湯をグーグる写真師。ちょっと足を延ばせば立ち寄れそうな銭湯を発見。後で写真で見てみると、銭湯ではなくて『山田温泉』という名前でした。がぜんテンションが上がった写真師は、グーグルマップを頼りに走り始めました。どんどん町を離れて田舎道に入っていきます。そしてグーグルマップがここですよと示したのは、田畑だけが広がるような里にポツンとある小さな民家のような建物。銭湯をイメージできる建物ではなく、古い家屋といった感じ。「えっ!ここ?」と思ってしまったほどの寂れた雰囲気。車を降りて見てみると、どうやらもう営業はしていないようでした。営業していたら入ってみたかったような…いえ、私はゴージャス派なので、どちらかというと営業していなくて良かったと思ったのでした。

 きっとその銭湯にとても入りたかったに違いない写真師も、もう私の提案に乗るしかなくなりました。結局、そこからそう遠くない『高岡温泉 やすらぎの郷』に行くことに決定。ホテルにはチェックインが遅れる旨を伝え、ゆったりと温泉タイムを楽しむことに。自然豊かな郊外にある温泉で、施設内には、演芸ルームや大型の売店などがありました。午後6時を過ぎていたので、入湯料は410円。一日目の『天岩戸温泉』にはかないませんが、こちらもリーズナブルな価格です。緑に囲まれた露天風呂に入ると、地元のおばさまたちの会話が聴こえてきました。お話の内容によると、一人の真っ黒に日焼けした女性は海女さんのようでした。鳥羽・志摩の海女さんは有名ですが、日向灘に潜る海女さんもみえるんだなぁなどと思いながら、宮崎弁?の飛び交う湯舟に浸っておりました。

 さっぱりと汗を流し、一路ホテルへ。宿泊は『スーパーホテル宮崎』。全国展開しているホテルチェーンで、三重県下にもあります。リーズナブルが売りで、部屋はキーなしの暗証番号、チェックアウトは機械でセルフということだったので、無機質なホテルのイメージがありました。フロントに人はいるのか?スタッフの愛想は悪くないのか?などなど心配していましたが、接客や対応は丁寧で、みなさん愛想の良い方々でした。部屋は狭いですが、寝るだけなら全然問題はありません。鍵が暗証番号式なので、ナンバーの紙を持ち歩く、もしくは暗記しなければなりませんが、スマホという便利な機器があります。写メを撮っておけば大丈夫。数字を覚えるのは、大の苦手なのですが、この暗証番号は一度で覚えました。『362233』。36は弥勒、22は富士、33は燦燦。『ミロクフジサンサン』。好きなものに当てはめたら、覚えられるものですね()

 そしていよいよ宮崎タウンへゴー。一日目の夜がファミレスという残念さを挽回すべく、夜の街へ繰り出しました。ホテルは宮崎タウンの繁華街に建っているので、お店は選び放題。ファミレスしか選択肢がなかった昨夜とは大違いです。とはいうものの宮崎に来たら絶対にこれを食べたい!というほど食に対する熱意がないので、店選びにはさほど時間をかけず、いろいろなメニューが選べて、入りやすそうな居酒屋さんへ。肉類をあまり食べないので、宮崎地鶏、宮崎牛というグルメにさほど食指が動かず、海のものも出してくれそうなところを選びました。久しぶりに外で夫婦二人飲み。最近写真師が気に入っているハイボールを飲みながら、たわいもない話をしておりました。会話の内容をまったく覚えていないので、きっとたわいもない話だったのでしょう。お料理で記憶に残っているのは、地鶏の炭火焼。これは美味しかったですね。コリッコリッとした歯応えで、また食べたいと思う味でした。ほどよい酔い加減でホテルに帰り、バタンキュー。こうしてツアー二日目の夜も静かに更けていきました。

 其の16では、南国パラダイス『青島神社』が登場します。


2016-08-24 Wed 11:52:27 / Name : うずめ
本文の写真が高岡温泉。こちらが山田温泉。どちらも写真師スマホフォトよりお借りしました。
2016-08-24 Wed 11:53:31 / Name : うずめ
ハイボールでご機嫌@宮崎タウン
登録日:2016-08-24 Wed 11:50:37  |  コメントを書く (2)  |  問い合わせる  ページトップへ

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