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其の17 もう一つの竜宮城で運試し!
竜宮パラダイス『青島神社』を参拝し、残る神社はあと一つとなりました。日南海岸線に沿ってさらに南下を続けると、『サンメッセ日南』という案内がありました。園内にはイースター島の長老会から許可を受けて、世界で唯一完全復刻されたというモアイ像があります。テレビや雑誌などで目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、我々ツアー隊は、モアイ像には目もくれず、看板を横目に通り過ぎるのでした。ちょっと見てみたい気もありましたが、目指せ『鵜戸神宮』です。
そしていよいよ最後のスタンプラリーポイント『鵜戸神宮』の看板が。もう一つ先の道?と迷いつつ、スマホナビに従い左折してみると、駐車場がありました。駐車場から続く階段の横には、小さな土産物店。焼き貝なども販売していて、三重県の大王崎灯台の坂道に似た雰囲気。店が連なる大王崎と異なり、こちらは一軒しかありませんでしたが。階段を上ると、その先に見えるのはトンネルです。100メートルくらいはあったでしょうか。お昼時の日差しのきつい時間帯だったので、日陰のありがたさを感じられる一瞬でした。トンネルを抜けると…まだ神社は見えません。坂道を下って、やっと目の前に大海原が開けてきました。左手に大きな神社の山門。ふと右手の方に目をやると、そちらからも参拝客が歩いてきます。なんとそちらにも駐車場が!階段もトンネルも通らずに、ヒョイっと来ることができる駐車場があったのです。やはりもう一つ先の道まで行ってみれば良かったんですね。またまた遠回り事件の発生です(涙)
青い海、フェニックス、赤い柵、石灯籠という不思議な組み合わせの参道を進み、境内の中へ。眼下には外洋の波打ち寄せる岸壁と赤い鳥居。神域を俯瞰するという不思議な感覚を味わいながら、石段を下りていきました。そして鳥居を潜り、いよいよ本殿に。こちらの神社も洞窟シリーズです。一日目に『天安河』、二日目に『鵜戸神社』という、洞窟に祠のある神社に参拝しましたが、この『鵜戸神宮』は、洞窟のスケールが違います。大きな本殿、社務所がすっぽりと入り、なおかつ参拝客がぐるりと見て回れる余裕があります。先ほどの『青島神社』に山幸彦と豊玉姫が祀られていましたが、その豊玉姫が、山幸彦との子どもであるウガヤフキアエズの尊を産んだ地だといわれています。この豊玉姫の本来の姿がワニで、出産時にワニの姿を目撃されたことから、子どもを残して海に帰ってしまったそうです。その時に子どものために残していった乳房が岩となり、そこは今もお乳岩として祀られています。海のお姫様豊玉姫は、竜宮の乙姫様なのでしょうか。朱塗りの本殿は、竜宮城を彷彿させるあでやかさ。それにしても美しい乙姫様の正体がワニ?それを目撃した山幸彦の気持ちはいかがなものだったのでしょうか。美しさとは?愛とは?などと考えさせられる神話の一場面であります(笑)
薄暗い洞窟を一周して、出口で『運玉』をいただきます。実は石段を降りている時、海に向かって人々が一喜一憂している姿を見かけて不思議に思っていました。人々が行っていたのは『運玉』投げだったのです。本殿前の亀石といわれる岩にできた丸いくぼみを目指して、素焼きの玉『運玉』を投げ入れ、命中すれば願い事が叶うそうです。男性は左手で、女性は右手で投げる決まりがあります。5個100円。写真師に3回のチャンスをあげました。先ず私が2回投げ、結果は2敗0勝。続いて写真師も3敗0勝。どうやら願い事は叶いそうにありません。ところが気遣いのある神社のようで、看板の説明書きの最後に「穴に入らなくても、石に当たれば願い事が叶います」とありました。敗者にも愛と希望を。竜宮城よりの贈り物でしょうか(笑)運試しも終わり、オブジェの様な奇岩を眺めていると「入った〜!」という歓声が聞こえました。名投手は若い女性。赤ちゃん連れで、お宮参りか何かで訪れた家族でしょうか。きっとご家族の嬉しさもひときわ大きかったでしょうね。若き命の未来に幸あれ!と心の中で祈りつつ、石段を上り、竜宮の世界を後にしました。
参道の途中の小さな休憩所に立ち寄りました。豊玉姫のお乳岩にあやかって作られた、産後に舐めると乳の出が良くなるという『鵜戸名物おちちあめ』。今のところ私には必要がないので買いませんでしたが、休憩所で『乳あめ』という飲み物をいただきました。さっぱりとした優しい甘さの冷やしあめでした。豊玉姫のおっぱいをいただいた二人は、参道の向こうの駐車場を横目に見ながら、来た道を帰りました。ツアー最後のスタンプをいただいてので、帰路に着くことにいたしましょう。日向灘から有明海側の『阿蘇くまもと空港』に向けて、九州横断のスタートです。
其の18で、いよいよ最終回。でも、まっすぐには帰らず、寄り道しちゃいました。