「真言の…」を手がけている途中から、いつか書きたいと思っている物語があります。
あまりにも、私、うずめのキャラに合わないラブロマンスなので、今だに構想だけなんですが…。
ただその中の二人が交わす恋文だけは、折りに触れ少しずつ書きためてきました。それを「ハリマビトノ恋文」シリーズで、ぼちぼちとご紹介させていただこうかなと、思い切って本日アップいたしました。
今回は2008年に書いたものです。ノートを片付けていたら、半紙に書かれたそれがパラリと落ちてきて、ああ、こんなん書いたっけ~と、懐かしく思いました。
私を知っている人は、本人とのギャップに笑うでしょうね~。まあ、それが創作というものでしょうか。
物語はいつか書くのかな?
私にもわからないです。
写真は滝原神宮の参道です。
10日間新着情報アップできませんでした。取材の原稿書きの締め切りと、事務所の確定申告がバッティングして夜なべの日々。一回一回やるべきことをきっちりやっておけば、なんてこともないんでしょうが、毎年今年こそは!と、思いつつこんな2月を迎えております。
確定申告とは、要は税金の申請だと思うのですが、少し前に税制度というものについて、ふっと思ったことがありました。
本来、税制度というのは、愛の制度なんだと思ったのです。多くを持っている人が、不足している人が楽になるお手伝いをする仕組みです。それは一度、国や行政というパイプを通して社会に還元されていくはずのもの。でも、なかなか納得のいく形で還元されなかったりするので、税金で取られる(どうしてもこういうニュアンスになってしまいますね)くらいなら、寄付をして直接誰かの役に立ててもらえる方がいいという声もあります。今の政治の様子では、そうかもしれないなと思ったりするのですが(でも、そんな政府にしてしまったのは私たち?)…。
ともあれ、税金をたくさん払えたら「役に立てて良かったなあ。払えて幸せだなあ」と思える世界を想像したら、とてもワクワクしたんです。
でもこんな風に考えるのは、いっぱい税金を納めたことがないからかもしれませんね。「役に立てて良かったなあ」と、言ってみたいものです…。
写真は夜なべに付き合ってくれたPCと電卓です。
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は、本をくるむおじいさん。
節分の昨日は心の中の鬼のことをつらつらと綴りました。では、福はどこからくるのでしょうか?
「福は内」外を歩いている福さんに家に来ていただくという意味なのでしょうか。これも心の中のこととも言えるのかもしれません。心に棲む大きいのやら小さいのやら、若いのやら長老やらの鬼を追い出す…と、書いたのですが、追い出すのではなく、福に換えていくのかもしれないと思いました。
鬼を追い出しても、生きている限りいろんなことがあり、鬼が入ってくるきっかけは日常のあらゆる場面に転がっています。その出来事に出会ったときに、自分の心に鬼を呼ぶのか?福を呼ぶのかということなのかもしれません。
ひとつの事象を鬼の心で受け取るのか、福の心で受け取るのか。事象そのものには良いも悪いも、鬼印も福印もラベルは付けられていなくて、ラベルを貼り付けるのは私たちの心。少し見る方向を変えると、ラベルが全く変わってきたりします。
…とは言うものの、事象に対する捕らえ方の習慣はなかなか変えにくいものですよね。でも自分の捕らえ方や反応が鬼なのか福なのか?立ち止まって少し考える習慣をつけるだけでも違いはあるはずです。心の中に棲む鬼の比率を減らして、福が増えていくといいですね…。
写真は宇受女事務所の福助さん。
立春の朝に詠んだハリマビトのウタをアップしました。
今日は節分。名古屋に出かけたので商戦に乗せられ、太巻きを買って帰りました。 スーパーで福豆を買おうとしたのですが、鬼のお面の付いたのがありませんでした。それで自分で作って、子どもに被ってもらってパチリ。青いジャージーの赤鬼です。
ところで「鬼は外!福は内!」ですが、鬼はどこにいるのでしょうか。家の中のどこかに居る鬼に出て行ってもらうのか、はたまた外に居る鬼に家には入ってこないでくれよと言っているのか。
考えてみると、鬼にとって一番住み心地の良いところは、人の心の中かもしれません。毎日毎日、小さな鬼から大きな鬼まで数え切れないほどの鬼が産まれては消えたり、なかなか消えずにすっかり主になっていたり…。
「鬼は外!」というのは、自分の心に一年間ため込んだ鬼に気づき消し去ることで、まっさらな心で旧暦の新年を迎えようという掛け声なのかもしれないと思った旧正月の今日でした。
仕事がら県内の色々な所に出かけ、神社や仏閣が取材対象になることもしばしば。趣味と実益を兼ねたありがたいお仕事をさせていただいています。
先日たずねた神社の境内で妻恋稲荷神社というお社をみつけました。
日本武尊と弟橘媛命がお祀りされていますが、東京都文京区の妻恋町妻恋坂の高台に鎮座する本社から御霊分けしたとのこと。妻恋という地名も面白いですが、倉稲魂命とお稲荷さんとして祀られているのが珍しいなと思いました。
赤い鳥居がきれいで、同行のカメラマンが写真を撮っていたので私もパチリ。太陽のハレーションでこんな写真に。それを見て、「それはカメラのいたずらで、不思議な世界とは関係ないからね」とピシャリ。分かっていますが、ちょっと神々しく見えていいではないですか、と心の中で思っておりました。
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早いものでもう二月。寒さはとても厳しいけれど、光はもう春を思わせる明るさです。玄関に活けたネコヤナギも膨らんできました。
乾燥して気温も低いこの時期は、味噌を仕込むのにぴったりです。真言も繭良村の里で味噌づくりを体験しています。私も以前は友だち何人かと仕込んでいましたが(ワイワイやると楽しい)、最近中断していたら、昨年から家人が四日市のかまどの家で仕込んでくるようになりました。メデタシ。
舞香達が出かけてしばらくすると、松子から声が掛かった。
「マコトはん。豆がええ塩梅ですので、よろしくお願いします」
真言の仕事は煮上がった大豆を潰すことだった。まだ湯気の立つ大豆を大きなすり鉢と擂粉木で潰してはボウルに移していく。
松子も真言の隣で同じ作業をしていた。
「マコトはん、ちょっとつまんで味見してみなはれ」
真言はふっくらと煮上がった豆を数粒つかむと口に含んだ。豆の豊な風味と甘味が口の中に広がった。
「へー、何も味付けしてないのに美味しいね。でもこれが味噌になるなんて想像出来ないなあ」
真言が不思議そうに言った。
「そうですねえ」
松子は手を動かしながら答えた。
~中略~
次に松子は大きな桶で麹と塩を混ぜ合わせた。真言は初めて見る麹を少し味見してみたが、それ自体旨いものではなかった。その桶に潰した大豆を加え、真言はそれをこね合わせるのを手伝った。
「やっぱり男のお人は力が有りますなあ」
松子が感心して言った。
まんべんなく混ざり合ったそれを、大き目のソフトボール位の玉に丸めた。
「わっ、なんか泥団子作りみたいですね」
真言は面白がって、次々に味噌玉を作った。樽に味噌玉をしっかり詰めて封印をし、やっと味噌仕込が終わった。
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前回の新着情報で、伊勢神宮の森の写真のお話をしました。今回はその続きのようなものです。
神宮のご本殿などお社の設けられているところは特別な場所なんだろうなと思うのですが、山そのものが大切な御神体として守り継がれてきているんでしょうね。お社があるから山が大切なのではなくて、大切にしなければならない山、自然があるからお社が建てられたのかなと思います。
全国どこの神社も、小さな氏神さんまで、ここは大切だからこの場所をお祀りするためにお社を作りましょうか…って言い始めた人たちがいたのかもしれません。
でも、明治以降いろんな事情で合祀などが進んでしまって、もと居た場所から立ち退きを迫られた神様も多かったんでしょうね。土地の開発でも引越しをしなきゃならなかったでしょうし。お社と一緒に引っ越さなかった神様もいるかもしれませんね。でも、そこに残っていても、見守ってあげるはずだった自然も動物たちもいなくなってしまった。自分が神様だったらすごく悲しいなと思ったのでした。
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神宮の内宮にお参りしたので、おはらい町通りをテクテク歩きました。
時間もあまりなかったので、いろいろお店を見て遊ぶことはしませんでしたが、写真家 森 武史さんの写真展「日本人のこころ 神宮の森」を見せていただきました。五十鈴蔵で平成26年まで無料で常設展示中です。
www.akafuku.co.jp/
薄暗いギャラリーに神宮の森の光が美しく息づいています。私たちが通常目にすることができる伊勢神宮ではない、もう一つの神宮がそこにあるような気がしました。山深く入らなければ、谷に下りなければ本来見ることが出来ない風景に、別の場所に居ながらにして出会うことができる。それは写真の力だと思いました。
と、同時に、文章とは何だろうとも考えました。形の無いものを形にして何かを伝える。目に見えないものを伝えるために言葉は生まれたのでしょうか?それは、想いだったり、考えだったり、感情だったり…。遥かな昔から先人たちにより作り上げ伝えられてきた言葉。その道具は、他の道具と同じく使い方によって世界を幸せにも不幸せにもする。この道具を正しく使いこなせるようになった時、私たちは次の道具を手にすることができるのかもしれませんね。
写真は神宮で見つけた木。がらんどうなんだけど、なぜか美しく思えました。
もうひとつのお伊勢さんはコチラ
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