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2021うずめ旅 北九州編⑯
2021年7月7日(水)

其の16 昭和の旅館で大人の合宿

 

チェックインしたのは山鹿市熊入町の『朝日屋旅館』ガラス戸の玄関を開けると番台のような小さなフロント。旅館というよりは民宿といった感じの宿である。階段や廊下がいろんなところに繋がっている面白い造りだ。女将さんに「迷路みたいですね」と言うと「合宿で泊まる学生さんたちもそう言っています」とのことだった。この旅館で合宿した高校生たちのスナップが廊下や食堂に貼ってある。私たちが泊まった部屋も二人には十分すぎるくらい広々としていたので、クラブ合宿には使い勝手が良い宿かもしれない。こちらの宿も昨日と同じで昭和の香りが漂っている。子どもの時に家族旅行で泊まったような部屋だ。古くても清潔に保たれている宿は快適である。

夕飯は家庭料理といった感じで、炊飯器から自分でご飯を入れるあたりも合宿っぽい。高校生たちの合宿と違うところは、瓶ビールを注文するあたりだろう(笑)温泉の利用時間は11時まで。一つしかないので誰かが使っていない時に入るシステム。私は食後早めに入浴したのだが、パートナーはのんびりと10時半を過ぎたころに行ったところ先客がいたらしい。しばらくして再トライ。すぐに戻ってこなかったのでどうやら入れたようだ。温泉から戻って聞いたところによると、先客は女将さんで危うく浴槽の湯を抜かれるところだったそうだ。温泉宿に泊まって、温泉に入れないのは残念な話なので無事入浴できてめでたし。めでたし。

ぐっすり眠って目覚めた翌朝も快晴。朝風呂は向かいにある『熊入温泉センター』に入った。旅館の目の前にある共同浴場の券がフロントに置いてあり、宿泊客はそれを持参すれば温泉センターに無料で入れる。古いが味のある温泉だった。朝7時前なのに近所の常連さんたちが既に入浴していた。温泉の朝風呂が日課とは羨ましい限りである。朝食後9時前にチェックアウト。女将さんがくまモンのタオルをプレゼントしてくれた。特にくまモンファンでもないが、もらうと嬉しいものだ。ところで銭湯好きのパートナーが『熊入温泉センター』に魅力を感じないわけがない。撮影できないものかと女将さんに相談していた。女将さんの紹介ということでセンターの責任者に願い出たところ、翌朝のオープン前の撮影許可が下りた。ということで、パートナーはこの日も『朝日屋旅館』にお世話になることになった。こういう時の交渉力は大したものだと感心する。


登録日:2021-07-07 Wed 18:07:32  |  コメントを書く (0)  |  問い合わせる  ページトップへ

 
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