映画のタイトルは「僕たちは世界を変えることができない」。レンタル店でDVDを選んでいる時に飛び込んできたタイトルでした。昨日ボランティアについての記事をアップしたタイミングもあり、レンタルして夜に観たのですが、奇しくも、昨日国民の多くが感じたかもしれないフレーズと重なったような気がします。
強引なやり方に憤りや落胆を感じますが、そこに自分のエネルギーを注ぎ込まないようにしたいと思います。今回のことで、学生が、お母さんが、そのほかにも、これまでそれほど政治や日本の現状に関心を抱いていなかったかもしれないたくさんの人たちが、動き始めたのではないでしょうか?それは一つの希望のように思います。
「戦争」というフレーズが浮上してきたことで、「平和とは」ということに光が当たるようになったのかもしれません。そして「戦争をやっていない=平和」ではないと思います。年間何万人もの人が、自らの命を断ち、学校や職場でいじめがなくならない社会。銃弾が飛び交っていなくても、平和とは言えないような気がします。けれど、一人の人間が社会を、世界を変えられるのでしょうか?
映画は、カンボジアに小学校を建てるボランティアに関わった4人の大学生を軸としたストーリーで、実際にあったことをモデルに作られています。ポルポト政権時代のことも描かれおり、正直なところとても心に痛かったです。でも、様々な壁や葛藤を乗り越えた末に、小学校を建てることができた主人公が感じたことに一つの答えがあるように思いました。
セリフは正確には覚えていませんが、「僕たちは世界を変えることができない。しかし目の前の人を笑顔にすることはできる」そんな心で、周りに関わっていく人が増えていけば、いつの間にか「平和」と呼べる世界に変わっているのかもしれません。