其の⑥…観光スポットにフリーダムドッグ
バンザイクリフからバスで2~3分で次のスポット『ラストコマンド』へ。文字通り最後の部隊が設けられていた場所で、島内から集められた大砲などが展示されている。少し前にそれらをペンキで塗ったらしく、「こんな風にきれいにしてしまったら、価値がなくなりますよね」とガイドのテレサさん。70年の歳月がのっぺりとした灰色のペンキで覆い隠されてしまっているのは確かに味気ない。どこの国でも現場の感覚と管理者との感覚にはズレがあるようだ。
部隊跡の傍らには墓碑が設けられており、ツアー客はそれぞれの想いを込めて手を合わせていた。とはいうものの公園の入り口にはココナッツジュース売りや土産物売りも出ておりちょっと観光地っぽい。その周りを一匹の犬がウロウロとしている。いわゆる野良犬なのだが、なんだかスタイリッシュ。空港からの車の中で見た夜中に歩いていた犬も同じような感じだった。滞在中何度か目にしたが、人間と共存しているらしいその姿は野良犬というよりはフリーダムドッグと呼ぶ方がぴったりかも。
土産物の屋台に『ボージョボー人形』発見!先住民チャモロ族に伝わるココナッツの実でできた願掛け人形で、愛と富と力を授けると言われているとか。女子友へのお土産にいいな~と思っていたが、パンフレットで20ドルというのを見て思い悩んでいた。そのボジョボー人形がここでは何と5ドル…と書くとお土産の値段がばれてしまうのだが(笑)。おまけにガイドさんの説明によると、もともとここのお土産屋さんが作って売り始めたとのこと。『元祖!街中のショップの四分の一の価格』ときたらこれは買うのは今でしょ!ここでしょ!ということで、店主もガイドさんも笑ううずめの大人買い。ココナッツジュースも気になったけど、飲み切る自信もなかったので見送り。これが一人旅の残念なところ。フリーダムドッグに別れを告げてバスは次のスポット『バードアイランド』へと走り出す。