人は人生において出会う人を介して、自分自身を知る。つまり自分の前に現れる人の言動の中に、自分では気づいていない自分自身を見ることができる。この鏡の法則については、セミナーが開かれていたり、関連する本が出ていたりするので、知っている方も多いかもしれません。
では単に相手の前に立てば、自分が見えてくるかと言えば、私たちが日常使っている鏡の様には簡単に映してくれません。まず、そんな法則があるのだと認識すること。そして相手をいかにクリアーに見るかということが大切なのだと思います。決め付けや思い込み、自分の尺度などのフィルターを取り払い、360度の方向から素直に相手を見る。その時に初めて相手に映った自分を見つけることができるのではないでしょうか。ほこりだらけの曇った鏡には何も映らないのと同じ。自分の心を素直にするということは、相手という鏡を磨いて自分を映し出すことかもしれませんね。
そして感情の乱れで、心という鏡の池が波立てば、そこに真のものを映し出すことは難しくなります。そこに映っているのは真の姿とはかけ離れた千々に乱れたものになるでしょう。鏡の面の如くにゆるがない心を持ちたいものだと、感情のスイッチが入りやすいうずめは思うのでありました…。
写真は本文と関係があるようなないような。左右対称的な雲でした。
本が手元に無い方が、これを読んでいただいているかもしれないので、ネット小説のアドレスをご紹介しておきます。
http://syosetu.com/
(はりまびと)で検索して下さい。