私は傷つくことをとても恐れてきました。だから小説という形でオブラートに包んで、表現をしてきました。
そしてその小説さえも、批判されることが怖かった。結局だから書店に持ち込むことさえできなかったのです。
玻璃真人の世界はフィクションですが、ある部分はノンフィクション。私自身が感じたり、信じていたり、体験したりしていること。
私はいわゆる見えない世界というのを見ることができたり、聞こえないものを聞くことができたり、異星人や次元の違う世界とコンタクトをとる能力もなく、霊能者と呼ばれる人間でもありません。
でも、私は私たちの世界は、今私たちが通常認識しているだけのものではないと思うのです。というか感じているのです。
けれどそれを私は外の世界に伝えることはできなかったのです。それは傷つくことを恐れていたから。
「誰々のお母さんは変わってる」「あそこの奥さんはおかしいことを言っている」もしかしたら家族にも「あいつは変だ」と言われるかもしれないと。でも、私の中でも、もうタイムリミットがきました。
ちっぽけなプライドを護ることをやめて、思ったことをどんどん表現していくことに決めました。
今日のハリマビトノウタは、その想いをうたいました。