其の20 旅の終点は我が家の玄関
パートナーはまだ九州に滞在するので、帰路は単身新幹線の旅。車で博多駅までは距離があるので、『大牟田駅』から鹿児島本線で博多駅に行くことにした。「そう言えば大牟田ってプロレスラーの名前やんなぁ」としばらく二人で会話をしていたのだが、途中で気づいた。それは大仁田厚だった。そんな話をしている間に『大牟田駅』に到着。列車の時間まで少し散策しようかということになったが、周りに何もなかったのでパートナーとロータリーで別れて待合室で時間を潰した。
鉄道というか公共交通機関はなんとなく苦手だ。乗り間違えや乗り過ごしをしないかとドキドキする。こういうところは幾つになっても小心者である。Jリーグのサガン鳥栖のホームスタジアムが見えるという『鳥栖駅』で乗り換えて博多駅に辿り着く。乗車時間より早めに着いたので駅の構内をブラブラ。夕飯にお弁当を買った。福岡らしく大きな明太子がドーンと乗っかっていた。
久しぶりの新幹線。隣は空席のままで出発。空いているもののガラガラという感じではなく、まあまあの乗客があった。あっという間に広島、岡山が過ぎ下車駅の『京都駅』に。往きに私の車を『柘植駅』に停めたのでこのルートになった。
9時半頃に『柘植駅』に着き、今回のうずめ旅も無事終了。10時過ぎには三日ぶりの我が家に到着の予定だ。しかし、旅は玄関に入るまでとはよく言ったもので、ここで無事終了ではなかった。駅から我が家までグーグルナビに教えてもらいながら走ったのだが、途中で迷子になった。名阪に乗って降りてそこから謎の集落へ。山道を走りやっと抜けたと思ったらそこは一度通った道だった。グーグルナビに尋ねると、もう一度名阪に乗るように勧められた。夜道をグルグルするより素直に従おうとグーグルに導かれていくと結局関まで行き、そこから美里に向かうことになった。ずいぶんと遠回りをした。予定より半時間ほど到着が遅れやっと我が家の玄関に入った。最後はグーグルナビに化かされたのか、はたまた私の方向音痴なのか分からないが、これもいつの日か旅の面白エピソードになるだろう。これにてうずめの旅北九州編はおしまいである。お付き合いいただきありがとうございました。