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2021うずめ旅 北九州編⑲
2021年7月7日 (水)

其の19 ジャパニーズスフィンクス発見⁉ 

 

階段はあるもの半時間もあれば行って帰ってこれそうだ。200メートルほど野の道を歩くと残り100メートルの案内が現れ、そこから先は階段だった。昨日は参道の階段を見て『月讀神社』の参拝を断念したパートナーも巨石群は気になるらしく階段を登り始めた。少々心配ではあったが、勾配が緩やかだったのでそれほど大変ではなかったようだ。そして登り切った先に現れたのは木立の中の巨石。妖怪のヌリカベのように立つ石は9メートルほどの高さがあるらしい。周りにも巨石がゴロゴロ。中でも私が気に入ったのは笑っている顔の石だ。あごの長い巨人の開放的な笑顔は見る者をハッピーにする…と、私は思うのだが。もしかしたらこれは日本のスフィンクスではないだろうかと、新しい学説を妄想してみた。自然のものと言うよりは、それらがその一角に集められているような感じだ。宗教遺跡と考えられていると解説があった。古代シュメール系やケルト系のペトログラフ(古代岩刻文字)と思われるものの存在が発見されて、新たな注目が集まっているとも書かれていたが、その案内マップが作成されたのは平成9年でもう四半世紀近く前のことだ。その後研究が進んで何かが解明されたのだろうか。気になるところである。巨石群が建つのは山の中腹であり、頂上の石や亀石、メンヒルが点在しているらしい。しかしさすがにその全部を見て回る余裕はないので、巨石群だけで満足しておくことにした。階段を降りると『硯ヶ水』という案内を発見。パートナーはまだ降りてきていないし、そう遠くないようなので一人でグングン探検に行く。長年整備せれていない感じの道を進むと「ここからの眺望に感動した弘法大師が、書をしたためようと水を求めて杖で地をたたいたら、石清水が湧きだ出たとい伝説がある」と説明札だけがポツンと立っていた。残念ながら今はその風景の面影もなかった。それにしても弘法大師が杖でたたいて水が湧いたというポイントは日本各地にたくさんある。その行動範囲には驚かされるが、弘法大師クラスならどこでもドアが使えたのかもしれない(笑)

トイレは近くの公民館を使ってくださいと書かれていたので、お言葉に甘えて公民館にトイレを借りに行く。突然の訪問客に公民館の人も少し驚いていたようだ。巨石群を見に来る人もましてやトイレまで借りに来る人も少ないのかもしれない。『拝ヶ石巨石群』の守り人たちの集落を後にして私は帰路についた。


2021-07-07 Wed 18:28:09 / Name : うずめ
巨石群
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