其の⑧幻と消えたボート遊び
『高千穂神社』から車で数分、迷うことなく『高千穂峡』の駐車場にイン。時刻は午後3時半。貸しボートの受付時間が4時半なので、余裕で間に合います。今回『高千穂峡』を訪れるにあたっての一番の楽しみは、実は清流『五ヶ瀬川』でこの貸しボートに乗ること。価格も一隻2,000円。3名まで乗れるので、お一人様あたり1,000円。30分間の優雅なボートデートが、たった1,000円ということで、プランニングの段階からのビッグイベントの一つ。二人でボートなんて乗ったことあったっけなぁ?子どもと三人でアヒルのガーガーボートを漕いだ記憶はあるけど…なんて、ルンルン乙女気分で車を降りました。
ところが無情にも飛び込んできたのが「本日は増水のため、貸しボートは中止です」という立て看板。「なんじゃこりゃ〜!」です。天気は上場、橋から川を眺めてみると、ゆったりと流れているように見える『五ヶ瀬川』。「なんで乗れやんの〜!これやったら乗れるやん〜!」と心の中で叫んだのですが、素人目にはわからないけど、危ないんでしょうね。これくらいの波泳げるじゃん!と荒れた海に飛び込んで迷惑をかける困った人状態になりそうな自分を制し、川からではなく、丘から景勝『高千穂峡』を楽しむことにしました。
『フルムーンカップルの青い春気分カムバック作戦』は失敗と終わったので、川に沿って散策ルートを歩きます。『高千穂峡』は、大昔の阿蘇の火山活動で噴火した火砕流の侵食でできた柱状節理の渓谷で、国の名勝・天然記念物に指定されているそうです。『柱状節理』というのは、岩肌の形状で、三重県だと熊野市と尾鷲市の境の海岸にある『盾ヶ崎』が有名です。興味がある方は、お調べください。途中『玉垂の滝』など眺めながら、『真名井の滝』を望むポイントに到着。川に向かって滝が勢いよく流れています。ああ、本当ならこの滝を間近で見上げられたんやんな〜などと、まだ未練がましく思いながら、二人で競うように滝の撮影。滝を撮る写真師のスマホ画面に滝が写っているものをコメント欄フォトギャラリーでアップしますので、クリックして観てみてくださいね。
本編に掲載の写真は、もう少し先の橋の上から撮影したものです。
『真名井の滝』鑑賞いたしました。きれいでした。ああ、でもエネルギー的なものとか、多分わからないんでしょうね。まぁ、ここもスタンプを押してもらったということで。我ながら、何もわからずに、よくまぁいろんなところに行っているものだと思ったりもするのですが(笑)
橋の上から滝を観て折り返した時に気づいた小さな祠。やっぱりこっちの方にそそられるので、そちらにご挨拶。写真も撮らなかったので、どんな神様だったか忘れてしまいました。祠の前の売店にはためくソフトクリームの旗が目に止まり、しばしクールダウン休憩をして、駐車場へと折り返しました。帰りのルート上に、『高千穂三段橋』が見えるポイントがあります。駐車場から歩く時に渡った古い石橋の『神橋』その上に架かる『高千穂大橋』そして、道の駅のそばにあった300mの長さの『神都高千穂大橋』。この三つのアーチ橋が一度に見渡せるなかなか面白いスポットでした。ボートは乗れなかったものの、美しい風景を堪能した『高千穂峡』。時刻は4時半。そろそろ宿チェックインするといたしましょう。しかし一日目の旅はまだまだ続くのであります。
其の⑨では、ちょっと不思議な雰囲気が漂うスポットをご紹介します。