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演劇を観て、なぜかパラレルワールドについて考えてみた。
2015年10月18日 (日)

今日は『青木さん家の奥さん』という演劇を観に行きました。約1時間半の間、アドリブで作り上げていく舞台の世界に引き込まれ大笑い。

そして、なぜが拍手をして席を立つ時にふと思ったのです。この1時間半、私は劇を観ながら笑い転げていたのですが、ホールを出てみれば、他のホールやブースでは、他のイベントを体験している人、レストランでティータイムの人、図書館で本を探している人…同じ文化センターの中に、1時間半、別のいくつもの世界が同時進行していました。

 

あるホールでは、声楽の発表会がありました。私はそちらで歌を聴くという時間を選ぶこともできたのです。しかし、私は『青木さん家の奥さん』を選んだ。そしてそれは、過去の私が数日前に演劇のチケットを予約したからなんですね。

過去の私が、今日の私の一日を作り、今日の私の選択が、また先の未来の私のいる世界を作っていく。これはパラレルワールドの意味とは厳密には異なると思いますが、たぶん数え切れない未来の中のどの世界に生きるかを、今の私が決めているんだなということが、なんとなく漠然と腑に落ちたのです。

 

知識ではこのことは知っていましたが、知っているのではなく、腑に落ちる瞬間が、ある日突然、なんの脈絡もないと思われる状況で突然やってくる。そんなことが時折あって、そうするとこうして書き留めたくなるのですが、きっとわかりにくい説明だったと思います。お付き合いいただき、ありがとうございました。


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