松阪中央総合病院主催の市民公開講座に参加しました。講師は「生きがいの創造」の著者、飯田史彦先生。十年以上前に、自らの臨死体験からの洞察をつづったこのシリーズの本を読み、とてもたくさんのことを学びました。その飯田先生が松阪で講演されるという情報を見つけたので、ご本人にお会いしてみたいと思って出かけました。
死とはどういうものなのかというのをご本人の臨死体験はもとより、多くの学術的データもふまえてのお話でした。
端的に言うと、「死とは、肉体を離れて生きること」で、肉体があるか無いかの違いだけだそうです。むしろ脳による感覚や思考が無くなり、意識(魂)という本体だけになるので、ポジティブで幸せな感覚すらあるそうです。
と、言われても、私を含め臨死体験をしたことのない者には「あ~そうなんですね~~」なんて、ストレートには思えませんよね(笑)その点に関しては、飯田先生は「臨死体験による死後の世界を証明することは、現実的には無理なので、100%信じられなくてもいい」とおっしゃっていました。「ただ1%でも、死んだら全部終わりというのではなくて、もしかしたらそんな世界もあるのかな~と思うだけでも、心が軽くなり、前向きになれればいいのでは」とのことでした。
玻璃真人の本の始まりも、実は臨死体験からです。今思うと、この先生の本を読んでいたことは、本が誕生する大きなきっかけだったかもしれませんね。
私は、証明できる、できないとか、正しい、間違っているという判断よりも、自分の感覚として、この情報が自分にとって有益なのか、私には必要ないのかを判断するように心がけています。今日のお話は気持ちよく聴けたし、気分も明るくなったので、私にとっては大切な情報でした。
医療機関がこのようなテーマの講座を開くということも、私にとっては一つの感動でした。
最後に、死んであっちの世界?に行くと「じゅうぶん愛したか?」「じゅうぶん学んだか?」「じゅうぶん使命を果たしたか?」と訊かれるそうです。別に答えが悪くても叱られるわけではないそうです(笑)でも、どうせならばその時、胸を張って「は~~~い!」と三つの問いに答えられる生き方がしたいと、気持ちを新たにした今日でした。