実家には昔から夏みかんの木一本がある。家を建ててそこに引っ越したのが5歳前後だったので、それ以前に植えられたものではないのは確か。二十代前半に中国的なものにはまっていて庭のそのあたりに自分で桃の木を一本植えた記憶はあり、桃栗三年ということで二、三年目にほんの数個の桃を採ることができたのも覚えている。が、その木はもうない。
と書きつつ、本題は夏みかん。いつからそこにあり、いつから実をつけているのかさっぱり記憶にありません。でも気がつくと、毎年大きな夏みかんがたくさんなっているのです。ここ数年は友人がその夏みかんを収穫して美味しいママレードを作ってくれ、それがまたとても美味しいのです。
近所に住む別の友人に実家の夏みかんをおすそ分けしたところ、先日の「宇受女の父語り」シリーズを読んでくれていて、実家の夏みかんと美里の私の家に実っている夏みかんを使って私のために「父娘コラボ夏みかんジャム」とういのを作って今日届けてくれました。
二つの家の夏みかんを混ぜて作ろうと思い立ってくれたそうです。実家の夏みかんは甘いのですが、我が家のはちょっとすっぱいので、ほんのり酸味のあるさわやかな味わいでした。友人が「ママレード」と言わず、あえて「夏みかんジャム」と命名した甘くて苦いその味は父と私の想い出に重なるような気もします…。作ってくれた友人に感謝です。
最近焼き始めた自家製天然酵母パンに載せてたっぷりいただきました~。うまかった!