玻璃真人作家として付けたペンネーム『新美 宇受女』
『宇受女』は、畏れ多くもかの岩戸開きの神様、天之宇受女命からお借りした名前ですが、『新美』は父方の姓からとりました。
結婚して籍を入れるまでの三十二年を松上、以後の日々を松原と名乗り過ごす中、ペンネームを考えた時に、新美の姓を取り入れたいと思ったのです。松上に婿入りしたことから、父は新美の名を名乗ることはなくなりました。本人に確認したことはありませんが、私がペンネームに新美を用いたことを少しは喜んでいてくれたのかもしれません。
その父がこの5月4日に84歳にて旅立ちました。
玻璃真人の世界を描くことができたのも、この世に生を受ける機会を与えてくれ、慈しみ育ててくれた父のおかげだと思い、棺には『真言の…』上下巻を納めました。
父の死を通して感じたこと学んだことなどを少しずつこのページの上でご紹介していこうと思います。
写真は5月4日、病院から家に帰った父に会いに行く途中に撮影した夕日です。
おだやかな連休の夕方、太陽が西の山に沈んでいくところです。